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上司に恵まれなくて転職を繰り返す人

A子は、30歳代。大学を出てから10年間、転職を繰り返している。早いと3ヶ月、長くても6ヶ月で一つの会社を辞める。パターンは決まっている。就職が決まると、その会社はとてもいい事業をしていて、明るい雰囲気で私のキャリア・アップにもなる、とA子はその会社のことを褒める。その会社に勤めだしてから1ヶ月位が経つと、私の上司は悪魔のようなやつ、とA子は言い始める。そして、上司がした悪行の数々を並び立てるとともに、多分上司が私の能力に嫉妬して、私をいじめ、私に対して悪魔がするようなことをしていると言う。それから間もなく、A子は勤めていた会社を辞める。この繰り返しである。
A子は、自分としては事務職に向いているし、事務職を遂行する自分の能力も高い、と口癖のように言う。実際、渡り歩いたすべての会社に、A子は事務員として就職していた。
A子が言った上司の悪行の内、一番印象に残っているのは、次のものである。ある日、取引先の「鈴木和夫」さん宛の書類を送る封筒にA子が誤って「鈴木和男」と書いてしまい、A子は上司に怒られてしまった。上司がA子を怒ったその行為を、A子は上司の悪行と言い放った。名前をちょっと間違えるなんてたいしたことではないし、「鈴木和男」と封筒に書かれていても、大会社でもない取引先に「鈴木和男」がいるわけではないので、封筒は確実に「鈴木和夫」に届けられる、とA子は言った。加えて、多少宛名が違っていたとしても、封筒への宛名書きと封筒への書類詰めを迅速に行うことが、事務職にとってはより重要なことである、と言った。
A子は、完全に自分の特性を誤解している。A子は、明らかに事務職に向いていない。そのことをA子は自覚していない。A子は、事務職に求められる能力を取り違えている。A子には、事務職としてのセンスが欠落している。さらに悪いことに、A子は、上司を怒らせてしまった自分の行為が非であることを自覚できず、無意識のうちにその非を上司の悪行にすり替えている(自分を守るために)。
A子に事務職としてのセンスが欠落しているため、就職したどの会社でも、次から次へとA子は事務上のミスをして、そのたびに上司に怒られるのである。怒る上司を、A子は反射的に悪魔と思うのである。悪魔がいる以上その会社に居るわけにゆかないので、A子はその会社を辞めるのである。
事務員として就職した会社をそれほど間を置かず次々辞めるという事実は、A子が事務職に不適格であることを示している。A子はそのことを知るべきだ。A子には、別の職種が向いているはずだ。A子にとって大切なことは、自分に合った職種を発見することだ。
初めてA子に会ったのは、A子が大学を卒業する時だった。その時のA子の視覚的印象と、その際のA子との会話から、A子は販売員や店員に向いていると直感した。その直感とは異なり、A子は事務員としてある会社に就職した。その後は、上述の通り、A子は事務職として会社を次から次への変わった。
つい先日、偶然A子に会った。今、結構大きな有名洋菓子店で販売員として働いているという。その店で働き始めてから、かれこれ1年経つという。そして、今、仕事が楽しいという。やっとA子は自分に合った職業と出会えたようだ。
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