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日露安全保障条約が世界を救う

アメリカ国民の集団的精神構造は、アメリカが国際社会の中で正義(善)を行うことを強要する。アメリカ国民の集団的精神構造は、この正義がアメリカにとっての正義であり、この正義が他国にとっては悪にもなり得る、ということを理解しない。このような背景から、アメリカは国際社会の中で善役を演じ、それを続けなければならないのである。そうしなければ、アメリカは、国民レベルから国家レベルにいたるまで、崩壊してゆく。
アメリカは、アメリカ国民が見るプロレス興行において、必死に善役を演じる。プロレス興行には、悪役が必要である。プロレス興行は、善役と悪役が戦うシーンを見せるショーであり、善役が悪役の卑怯な攻撃に何とか耐え、そして善役が悪役に反撃するというシナリオになっている。リング上では壮絶な戦いをみせる善役と悪役だが、リングを降りれば仲良く食事をしながら、和気藹々としている。善役も悪役も、プロレス興行劇団の一員であり、運命共同体であることを自覚している。
ソ連は、まさにプロレス興行における善役アメリカとがっぷり四つに組める悪役であった。ところが、1991年にソ連が崩壊してしまった。肝心の悪役がリングから消えてしまったのである。善役アメリカは、狼狽した。一人きりになってしまったリングの中を、うつろな目でうろうろするばかり。攻撃を受けたわけでもないのに、リングの上で、しゃがみ込み、膝を着いてしまった。時間が経って、アメリカは冷静さをやや取り戻し、頭が少し働いた。アメリカは、イラクやイランを悪役として、リングの上に引っ張り出した。しかし、アメリカの善役に対する悪役としては、イラクやイランはいかにも力不足。プロレスショーは悪役イラクやイランの登場に最初は盛り上がったが、盛り上がりは長続きしない。このような状況の下で、中東は騒がしくなり、中国が国際社会の中でのさばり出した。
世界を再び安定化するには、善役アメリカとがっぷり四つに組める新たな悪役をリングに送り込むことが必要だ。新たな悪役、それは日本とロシアのタッグだ。日本の経済力、ロシアの核兵器。これこそが、経済力と軍事力で、善役アメリカとがっぷり四つに組める新たな悪役だ。日露安全保障条約を締結することにより、理想的な悪役が誕生する。日露安全保障条約の一環として、日露共同運営・管理の軍事基地を、ロシア領土内に一箇所、北方領土内に一箇所、日本領土内に一箇所、それぞれ作るのだ。そうすれば、ロシアは北方領土を日本に返還する。この強力な新たな悪役の誕生を、アメリカは表では大反対するが、裏では大賛成する。この強力な新たな悪役の誕生により、アメリカは再び、善役としてリング上で大活躍できるからだ。アメリカが、アメリカらしい状態で存在し続けることができるからだ。日露は、裏でアメリカと交渉して、日露安全保障条約の締結をアメリカに了解してもらうのだ。いやそうではない、日露米が積極的に日露安全保障条約構想を実現し、世界を再安定化するのだ。
善役のアメリカとがっぷり四つに組める新たな悪役の登場に、いやがうえにも世界は再び安定化する。中東は鎮まり、中国はおとなしくなる。善役アメリカと悪役日露がリング上で激しくスリリングなバトルを展開してゆく。世界の他の国々は、そのバトルに圧倒され、ただただそのバトルを見守ることしかできない。
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