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八代亜紀

今日も、お気に入りのインターネット上のcountry radio stationにチャンネルを合わせる。どこか懐かしい曲が、つぎつぎと流れてくる。
曲が作り出す揺り篭に乗せられて、魂が空中を彷徨い始める。どれほどの時間がたったろうか。そんな夢の世界を突然一条の閃光が真っ二つに切り裂く。八代亜紀!?ここはアメリカだぞ。そんなはずはない。しかし戻った意識に、確かに八代亜紀がガンガン響き渡っている。
八代亜紀の発声、唄い方、節回し。まさに、八代亜紀。アメリカのfemale country singer が八代亜紀になりきっている。
そうなんだよ。八代亜紀の唄は、国境を越えて男達の脳みそに同調し得るものなんだよ。八代亜紀よ、早くアメリカに行って、カウボーイ達を発狂させてやれ。
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演歌

1970年代、夏の房総海岸。ある大学のあるクラブの学生達が設営し運営する海の家があった。海の家と言っても、建物はそれほど大きくはなく、建物の中に調理場と客用の座敷があった。その海の家は、基本的にはオープン・カフェ形式であり、建物の前の砂浜にテーブル、椅子、パラソルのセットが十数個並べられていた。客用のメニューには、カレーライス、焼きそば、ラーメン、ソフトドリンク、ビールなどがあった。調理場は男子学生が担当し、女子学生がウエイトレスをやっていた。
今日は、海の家のスタッフの一人のコネで、学生ロックバンドが海の家に来て、生演奏で海の家を盛り上げてくれることになっている。
海の家の建物の中に急遽作られたステージの上で、学生ロックバンドによる演奏が始まった。Proud Mary(プラウド・メアリー)、Have You Ever Seen The Rain?(雨を見たかい)、・・・。CCR(Creedence Clearwater Revival)のヒット曲を中心に次々と有名な曲が流れる。
学生ロックバンドのメンバーは、男子3人、女子1人。ドラムス。ポニーテールの可愛い女子学生のキーボード兼ボーカル。ベースギター兼ボーカル。リード・サイドギター兼ボーカル。
海の家のスタッフの男子学生と女子学生の多くが、演奏に合わせて手拍子をたたいている。歌詞を口ずさんでいる学生もいる。海の家のお客さん達は、生演奏に大いに盛り上がっている。手拍子をたたき、中には大きな声で歌っている若い人もいる。ぎらつく太陽の下、広い砂浜にいる大勢の人達も、海の家の方を向いて、生演奏を聞いている。楽器音とボーカル音が、風に乗って海岸に拡がってゆく。
その日の夕方、来てくれた学生ロックバンドのために、海の家で小さなパーティが行われた。ソフトドリンクやビールを飲みながら流行のロックやフォークを皆で歌っている。一曲歌い終わると、皆でわいわい・がやがや、お喋り。そして、次の曲を皆で歌い始める。ロックやフォークを歌ってはお喋り、ロックやフォークを歌ってはお喋りの繰り返し。
すると、突然一人の男子学生が「人生劇場」を歌い始めた。即、他の男子学生達がこれに続き、「人生劇場」の大コーラスとなった。歌い終わると、一番年上の大学5年生の男子学生が「もう一回いこう」と叫んだ。それに皆が「オウーッ」と答えた。再び「人生劇場」の大コーラスが始まった。いつの間にか、歌っている男子学生達が輪になって肩を組んでいる。「人生劇場」の大コーラスは、パーティがお開きになるまで、途切れることなく繰り返された。

山口百恵 天からの贈り物

テレビで山口百恵の昔のビデオをやっていた。凄い。圧倒される。吸い込まれる。明らかに天からの贈り物を持っている。
当時、森昌子は、よりシングルトーン(単一の正弦波のみからなる音)に近い声を出せる点、また歌のうまさという点で、山口百恵の上を行っていた。しかし、山口百恵にはそういった点では測れない何かがあった。山口百恵の存在感は、森昌子を含む他の同世代歌手のそれを遥かに圧倒していた。山口百恵のクールな容姿と、山口百恵がかもし出す雰囲気が、その時代にドンピシャ符号していた、ということか?いや、そんなことじゃない。それは、ごく表面的なことに過ぎない。ビデオではっきりと分かった。すべては、山口百恵の声、そのものにあるのだ。
山口百恵が出す中低音は、一体何だ。透明感、広がり、奥行き、艶。山口百恵の中低音は、リスナーの脳をつき抜け、脳の奥底にある鍵盤をリズミカルにたたき、脳全体にこだまする。山口百恵の中低音が、リスナーの脳全体を占拠する。山口百恵の中低音が、リスナーの脳全体を支配する。山口百恵の中低音は、紫色に輝く。海面から深い深い底へと至る透明だけれども紫色に輝く海の世界。リスナーの脳全体に、この紫色に輝く海の世界が広がってゆく。そして、イメージされた紫色に輝く海の世界がリスナーの緊張感や危機感を刺激し、リスナーの自分についての存在感を根底から揺さぶる。いやがおうにもリスナーの脳が、山口百恵の中低音に拘束される。リスナーの脳が、山口百恵の中低音と一体化する。
女神の領域にあると感じさせる美しい高域の声を持つ歌手が出す中低音も実にすばらしいが、山口百恵の中低音はそれを遥かに凌ぐ。この中低音に関しては、ジョニ・ミッチェルも島倉千代子もまったくかなわない。山口百恵の紫色に輝く中低音は、まさに天からの贈り物。
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